過去の事例から学ぶ西日本豪雨における被災地支援〜救援物資マッチング(1)

東日本大震災から学ぶ救援物資についてのマッチングについて

Takeshi Kakeda
6 min readJul 8, 2018

はじめに

2018/7/8現在、西日本の集中豪雨のため、九州、四国、中国、東海地方で広範囲で被害が急増している。

自分が住んでいる愛媛でも、特に南予エリアが、河川の氾濫・土砂崩れで大きな被害が発生している。

現在は、真っ只中であり、人命救助を最優先としたレスキュー活動が実施されていると聞く。松山方面からの移動も、道路の通行止めなどで思うようにいかないそうだ。

東日本大震災や、熊本地震の際に、救援物資のマッチングが課題となり、様々な試行・改善がされたと記憶している。今後必要となりうる、これらの仕組みについて調べてみた。

ふんばろう東日本の物資支援の仕組み

東日本大震災の際に、目覚ましい活動をされていたボランティアグループである「ふんばろう東日本」の物資支援の仕組みや、当時の課題や提言が紹介されているサイトがある。

今後、被災地支援する人は必ず目を通して置くべきだろう。

本稿では、下記記事をざっと俯瞰してみることにする。

概要

ふんばろう東日本は、下記のような課題に対応するために発足されたそうだ。

しかし、東日本大震災では役所自体も被災したため、

大量の物資が大型避難所や倉庫で停滞している

小規模の避難所や半壊した自宅にとどまってる人には物資が届きにくい

という大変な状況が続きました。

https://wallpaper.fumbaro.org/busshi/images/tokucho02.png

ふんばろうの物資支援の特徴は、知り合いではない個人(支援者)が個人(被災された方)に心をこめた物資を宅配便等で送る「直接支援」である。
今までの募金や物資提供にはないお互いの顔が見える活動とすることで、支援する側にも励みになり大きな結果を残すことになったのではと思われる。

というように、お互いの顔が見える活動とすることで、支援する側にも励みになったそうだ。

仕組み

物資支援の仕組みは、現地のニーズをヒアリングし、募集物資リストをネット上に登録し、マッチングすることで、的確なタイミングで必要なものを届ける仕組みだったようだ。

https://wallpaper.fumbaro.org/busshi/images/system_flow.gif より
https://wallpaper.fumbaro.org/busshi/images/busshi-flow.png/

必要な物資

救援物資は、下記のように時期によって刻々と変遷する。

送りたい物」が被災地で必ずしも必要とされているとは限らない。一週間前2日前(2016/4/17訂正)にネットで拡散された情報は「古い情報」と認識しておいた方がいい。局所的な被害では、近隣で買い物ができるので、特に配慮が必要である。

とあり、刻々と変わる状況に迅速に対応することが必要のようだ。

https://wallpaper.fumbaro.org/busshi/images/proposal_present.gif
https://wallpaper.fumbaro.org/busshi/images/proposal_flow.gif

現在は、上記の図の状態だと「災害発生・応急復旧」「スピード重視」の時期であるので、

  • いのちに関わる支援物資
  • 正確な被災地の情報
  • 情報の取捨選択
  • 現地における支援物資についての聞き取り
  • 支援金の確保

必要のようだ。

Amazonウィッシュリストを使った、物資支援についての詳しく書かれている。後ほど紹介したい。

追記(7/8) タイトル変えました。

--

--

Takeshi Kakeda

I’m Thinker, Doer, Maker, iki-iki Generator and Runner in Ehime, Japan. My blog is https://tkskkd.com/